考察 (discussion)




 「考察」の章が論文で最も重要である。「序論」で主題に対して著者の切り口で目的(問題)を設定し、結果の章で材料を与え、考察の章でその結果に基づいて答え(主張)を書く。このようにすると、論文が一貫性を持つものになりやすい。この章が著者の主張を最もはっきり書くところである。その主張は提示した結果に基づいて論理的に主張されなければならない。同じ結果でも解釈により全く逆の意味を持つことがある。ある結果をどのような切り口からどのように解釈するのか、著者の主張に沿うように、これらをまとめる。逆に言えば、主張したいことがあったから論文をまとめたのである。その点を論述する。具体的には、

 最近では、観測とモデリングを併用した論文が多くなってきている。そのような場合は観測とモデルの両方から、総合的に何がいえるのかを論じることも必要である。


論文のアウトライン

論文の書き方