沖縄雲粒子ゾンデ予備観測2007


☆雲粒子ゾンデについて☆

 

雲粒子ゾンデ(HYVIS: hydrometeor videosonde)は、大気中の雲粒子、降水粒子の大きさや形状を測定するゾンデです。 雲粒子ゾンデが気球に吊り下げられて待機中を上昇するとき、大気中の雲粒子・降水粒子が雲粒子ゾンデ上部に取り付けられた透明なフィルム上に捕捉されます。 フィルム上に捕捉された粒子は、顕微鏡カメラと接写カメラの2台のテレビカメラによって撮影されます。顕微鏡カメラは小さい粒子(直径1 mm以下)の撮影、接写カメラは比較的大きい粒子(直径1 mm以上)の撮影に適しています。フィルムは数秒間静止後、巻きとられて移動し、新しいフィルムで静止します。このような静止・巻きとり移動のサイクルを繰り返して、雲粒子と降水粒子の画像が地上に伝送されます。画像の解析から、雲粒子・降水粒子の相、形状、大きさがわかり、粒径分布、雲水量などの鉛直分布を推定することができます。(水野 量 『雲と雨の気象学』 朝倉書店 p.105 より)

 

     2007年予備観測:2007年11月18日〜11月28日

 

     2008年本観測:2008年5月29日〜6月23日

・観測場所:独立行政法人 情報通信研究機構 沖縄亜熱帯計測技術センター (沖縄県恩納村)

・観測概要:沖縄偏波降雨レーダー(COBRA,Cバンド)、雲粒子ゾンデ(HYVIS)、ビデオゾンデ、GPSゾンデ、地上観測装置(転倒升式雨量計、光学式雨量計、ディスドロメーター、2Dビデオディスドロメーターなど)の同時観測。
沖縄偏波降雨レーダー(通称COBRA)は、雨の強さやドップラー速度に加え,降水粒子の形状や種類を測定することのできるレーダーです。雨雲を狙って、降水粒子をビデオ撮影するビデオゾンデを放球し、COBRAでビデオゾンデの方向の鉛直断面観測(RHI観測)をします。ビデオゾンデで観測された実際の降水粒子と、COBRAによる偏波パラメータを比較し、COBRAの精度評価や降水量見積りの精度向上につなげます。
また、HYVISを用いた雲粒子の観測も加えることによって、名古屋大学地球水循環研究センターが開発している雲解像数値モデル(CReSS)の改良や、亜熱帯湿潤域で発生・発達する降水システムの物理的理解に役立てます。
この観測は、京都大学、山口大学、山梨大学、名古屋大学、NICT沖縄亜熱帯計測技術センターの共同で行われました。

☆観測風景☆

 

 

 

 

☆HYVIS観測手順(2007年11月)☆

 

 

 

 


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