研究室ライフ

2013年3月7日作成
2013年5月2日更新


以下の内容は纐纈が気象学研究室に在籍していた期間(2008年4月〜)の研究室での
生活のおおまかな様子です。
当研究室での研究を希望する方は参考にするとよいかもしれません。


<M1>

●研究テーマ打ち合わせ

入学式(例年4月5日)が終わって新入生がそろうと指導教官を決めて修論でどんな研究を
したいのか、ぼんやりと決めます。
ただし、この時決まったテーマそのままで修論を書く人はまずいません。
(マスターの間にいろいろと興味が変わってテーマを変更する場合が多いです)


●授業開始

4月も半ばになると授業が始まります。
私たちの環境学研究科では専門科目の他、分野横断的な内容の授業も取る必要があります。
以前に比べればだいぶ楽になりましたが、学期末はレポートで結構大変です。
後述の観測に出かける際には前もって授業の担当教員に申し出ておきましょう。


●新歓

研究室のものとHyARC全体のものがあります。
最低限のマナーは守って楽しみましょう。


●初めてのゼミ発表(卒論紹介)

毎年4月後半になると新年度の研究室ゼミが始動します。
最初は新M1による卒論研究紹介です。
学部時代に気象以外の分野の研究をしていた人も多く、多彩な内容の発表が聞けます。


●(入学後)初めての気象学会

毎年5月後半には日本気象学会の春季大会(通称:春学会)があります。
卒論の内容を発表する人もちらほらいます。


●観測

その年の観測プロジェクトの有無や科研費の採用状況にもよりますが、毎年梅雨期には
M1は優先的に観測に参加させてもらえます。
フィールドでどのように気象データが得られるか身を以て体験して頂くことが目的であり、
この観測で運命の出会いがあって修論のテーマが決定する場合もままあります。
観測は天気(自然)が相手ですので、目的の現象が起きるまで粘り強く待ち続ける忍耐力
が必要です。
観測の様子(オフタイムが中心)はこちらを参照。
※本気で観測が始まると写真を撮る余裕がほとんどありません。


●レポート地獄

観測から戻ってくるとそろそろ前期の授業も後半にさしかかってきますが、この頃になると
レポートがたまってきます。
単位を取らないと卒業できませんので、ここは頑張りどころです。


●気象若手夏の学校

気象学会後援の学生・若手研究者による合宿です。
7月後半から8月初めに開催されることが多いです。
招待講演あり、研究発表(口頭/ポスター)あり、レクリエーション(研究室紹介、
懇親会)ありで、同世代の気象関係者と交流できます。
2011年は名古屋大学、2012年は筑波大学が主幹で開催されました。
研究室紹介でいい順位を取れるよう、がんばって準備をしましょう。


●夏休み?

前期の授業や研究室ゼミが終わると後期が始まるまで一応、夏休みです。
下宿生は実家に帰ったりします。
ただし、油断していると後述のゼミ発表で大変なことになるので気を付けましょう。


●初めてのゼミ発表

年によって夏休みの前か後かは変わりますが、M1にとって最初のゼミ発表があります。
ゼミ発表は論文紹介か研究紹介ですが、M1の人は基本的に論文紹介でしょう。
論文紹介は最新の研究事情を把握するための大事な機会であり、単なる英文和訳ではなく
論文で著者が何を主張したいのかはっきり伝わるように発表する必要があります。
あまりにも内容がひどいとやり直しになる場合があります。
第1回目のゼミ発表については発表前に学生の有志を募って発表練習(予行)を行う
ことができます。
こちら から過去のゼミ発表のタイトルを見ることができます。


●就職ガイダンス

私(纐纈)はマスターで就職せずに進学したため詳しくありませんが、例年10月頃に
就職ガイダンスがあり、就職活動(就活)が始まります。
就職する人はがんばりましょう。


●HyARC忘年会

研究室の忘年会は(少なくとも2012年までは)ありませんが、HyARCの忘年会が毎年
12月中ごろにあります。
毎年うちの研究室(のM1)は出し物をするのが伝統です。
楽しいネタを考えましょう。


●就活

私はほとんど就活をしなかったので詳しくありませんが、M1の秋ごろから企業説明会が
始まり、冬頃からエントリーシートの提出、春になると面接が入り、早い人はM2の4月に
内定がもらえます。
ただし、来年(2014年)?以降は就活の時期が4か月後ろにずれるかもしれないので、
ご注意ください。



<M2>

●学振特別研究員採用申請

これはドクター(博士課程)に進学する人に関係しますが、ドクターで学振の特別研究員
として研究をしたい人は4〜5月に申請書を書く必要があります。
自分がドクターでどんな研究をどのようにして進めていきたいのか、じっくりと考えて
申請書を書きましょう。
(これが結構大変です。上田先生曰く、論文を書くのと同じくらい労力が要ります)
例年4月に説明会がありますので、申請を考えている人はぜひ参加しましょう。
学振特別研究員については こちらを参照して下さい。


●気象学会(秋学会)予稿

うちの研究室ではマスターを卒業するまでの間に(一応)1回は学会発表をしましょう
というノルマがあります。
就活が終わって夏が来ると気象学会(秋学会)の発表予稿の締切りが迫ってきます。
秋学会で発表できるよう、がんばって予稿を書きましょう。
後述の修論中間発表の土台にもなりますので、がんばりましょう。
もちろん、春学会(5月、予行の締切りは2月)に出しても構いません。
※前述の通り、2014年から就活の時期が後ろにずれる可能性があり、M2の春学会で発表を
しないとノルマを達成できなくなる可能性があります。


●気象学会発表

M2の10〜11月に気象学会(秋学会)がありますので、この時発表することを目標に
研究をがんばりましょう。
もちろん、研究が進んでいればM2の春もしくはM1の秋に発表しても構いません。
※前述の通り、就活の時期によってはM2の秋学会は就活で発表できない可能性も
ありますので、その場合は前倒しで発表できるように研究を進めましょう。


●修論中間発表

去年(2012年)までは11月終わり頃にありました。
修論生は大体こてんぱんにやられます。
仕方ありません。
自分の弱点を知り、今後の方針を決める良いチャンスだと前向きに考えて立ち向かい
ましょう。
※なお、今年(2013年)は10月初めに行う予定です。
来年以降は・・・わかりません。


●修論執筆

修論中間発表で方向性が決まればあとは修論を仕上げるだけです。
追加解析を済ませてあとはひたすら修論を書いて指導教官に提出してダメ出しされて
書き直して、の繰り返しです。
修論提出(例年、1月23日前後)まで突っ走りましょう。


●修論発表練習

修論を提出しても終わりではありません。
修論提出の1週間後には修論発表会(審査会)が控えています。
この1週間は研究室総出で発表練習をします。
マスター2年間のクライマックスと言ってもいいでしょう。
修論発表会が終わった後の打ち上げを楽しみに乗り切りましょう。


●修論発表会、打ち上げ

修論発表会前日はしっかり寝て、当日はすっきりとした頭で発表会に臨めるように
しましょう。
発表20分、質疑応答10分(これまでは)を乗り切ればあとは打ち上げが待っています。
おいしいお酒が飲めるよう、ベストを尽くしましょう。


●修論差し替え

1月に提出した修論に誤字・脱字等がある場合は2月10日頃に修論の一部を差し替える
ことができます。
修論は研究室でも保管され、後輩に読まれることになるので必要な人はしっかり修正
しましょう。
(修論発表会が終わって気が緩んだあとにするのは結構しんどいですが・・・)


●院試

ドクターに進学する人は修論の差し替え日前後に院試があります。
がんばりましょう。


●卒業式

例年3月25日(日曜の場合は前後の日)は卒業式です。
2年間お疲れ様でした。
社会人になる人、ドクターの学生になる人、それぞれがんばって下さい。



ドクターについては人それぞれですので、割愛します。
また気が向いたら書くかもしれません。
それでは。


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