赤レーダ観測日記
さっぶい、さっぶい
節分storm観測編!
2001年2月17日UPDATE
2001年2月1日〜5日
(出世)
節分storm観測の目玉は、なんといっても手取川赤レーダサイトを中心とした、
4地点での降雪粒子接写観測。(4地点は北陸2001観測期間中最初で最後!!)
名付けて、『アポロ計画!』。
これまで押水町青レーダ担当だった私も、接写隊員となるべく、赤レーダへ出張して来ました。
というわけで、初の赤レーダ観測日記です。
☆アポロ計画観測体制
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・人員配置
赤レーダ : 高松、出世
徳久 : 大東
あぞう : 古川
鶴来 : 川畑
青レーダ : 坪木、金田
・集中観測時間
1、 2月2日0730〜1200 [能登半島西沖に発生したβ渦擾乱に伴う帯状エコーの通過]
2、 2月2日1530〜1910 [上に同じ。ただし異なる帯状エコー]
3、 2月3日0400〜0610 [Tモードエコーの通過]
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2月2日の夜、雪の合間に(と思っていたけど、結局降っていた!)夕食をとらせようと、車で徳久、あぞう、鶴来を回って接写隊員を拾い集めた。まず、徳久の大東くん。公民館の入り口のドアを「がらがらっ」と開けると、ストーブのそばでぶるぶると凍えていた。部屋が広すぎて全然暖かくならないらしい。公民館の部屋の窓にはカーテンがかかっておらず、近所の方々が覗いていかれるので、昼間っから布団に入って暖まるわけにもいかなかったらしい。接写隊員には体力と、根性が必要である。そしてなにより、「物好き」であることが最低条件である。高松さん曰く、「接写隊員には愛情を持って接しないといけないんですよ。」。確かにそうかもしれない。暖房の効いた部屋で行うレーダ観測では味わうことのない心細さがある。フルマラソンを3時間半で完走してしまう大東くんでさえ、この節分storm観測の任務を全て終えた後に、39度の高熱に倒れることになる。まさに体を張って観測をしたのである。続いてあぞうの古川さん。こちらは小さな部屋があり、観測の合間にはその部屋で暖まることができたようだ。定期的に行っていた電話連絡の際、いつも「ど〜も〜」といって電話口に出られた古川さん。この「ど〜も〜」の物まねは、接写観測部隊の間で大流行し、寒い中でも心温まるものがあった。さすがは接写部隊最年長。ちびっこ隊員達の心の支えとなった。そして最後は鶴来の川畑くん。4地点の中で海岸から最も遠い鶴来の観測拠点は公民館ではなく、「かのや」という新しくてきれいな旅館である。ところが、ここがまた大変。とにかく降り続くのである。他の3地点が休憩に入っても、とにかく降っているのだ。しかし、さすがは我らが気象予報士かわばたあきら。観測終了後、「今回はいろんな雪結晶が見えて楽しかった。」のコメント。観測の後遺症の腰痛と引き換えに、「伝説の気象予報士」に一歩近づいたようである。