アカダス情報20020706


送信者:SAKASHITA Keiichiro <sakasita@rain.ihas.nagoya-u.ac.jp>
送信時刻:2002年7月7日 00:33

名古屋の皆様

坂下です。赤レーダサイトの情報をお送りします。こっちは、
・回線が込み合っている、その上通信速度が遅い
・回線利用料=電話代が高い
などの理由でかなり間が開いてしまいました。ご心配をお掛け
しています。特に水谷様、坂本様、いただいたメールにお返事
できず大変失礼しました。

坂下は6月29日夜に腹痛を伴なう食あたりの直撃を受けましたが
30日の段階でほぼ復調し、7月1日朝の段階で完全リカバリー
しました。二人とも元気でやっていますのでご安心下さい。
坂下が小前坂の称号を返上するのかどうか、返上した場合どう
なるのかは1週間後になってしまった帰国をお楽しみに、です。

トドカルチョにご参加の皆様の予想を僕はまったく聞いていな
いのですが、誰が最近値を出すのでしょうか。
皆がどのような予想をしたかとあわせて楽しみにしています。

ところで脇道の報告を2点ほど。
野(?)犬はカロリーメイトを与えてからはおとなしくなって
います。昨年のように観測員が恐怖におびえる事もなく快適です。

昨年の写真集CDをホテルの従業員のみなさまにお見せしたところ
ほとんど昨年の人とは変わってしまっていましたが、結構楽しん
でもらえました。特に西岡さんは大人気で、西岡さんの写真が出
るたびにビューティフルと写真をご覧の皆様からため息が漏れた
そうです。(しみけん報告による。残念ながら坂下は現場にいま
せんでした。)しみけんが報告するよう指示がありましたので
この機会に報告しておきます。

★ここ数日の状況について
◇7月4日
・停電で昼間観測できず。
・停電復旧後観測再開。(19:48)
  -慎吾さんからも下記のように報告がありましたが
   翌日午前中にかけてこちらでも同様の現象が観測できました。
   >台風のレインバンドの一部と思われる
   >水平スケール40kmぐらいの大きな
   >ライン状降水システムを観測しました。
   >そのラインは南西ー北東の走向を持ち、
   >時速30kmから50kmぐらいの早い移動速度で
   >北西進していました。

◇7月5日
・台風一過の青空で特に観測を必要とするエコーはありませんでした。
  夜から翌日朝にかけてレーダーを休ませました。

◇7月6日
・本日午前中はもう梅雨明けを思わせるくらいの夏らしい天気でした
  が現地時間17時前に北東方向にアンヴィルを伴なう降水システムが
  確認され、18時には大粒の雨、ガストを3分間体感しました。
  高度1km付近にガストフロントも確認しました。
  システム頂高度は約7kmでアンヴィルの雲頂高度は10km超でした。
  このシステムは日変化によるものなのかどうかが話題になっています。  

  上記エコーの周りにもにいくつかのエコーが見られ、それらを結ぶと
  南西−北東の走向をもった線状降水系のようにも見えます。総観場
  でも収束線が見られるようです。

  上記の降水システムは衰退してしまったのですが、21時現在、他の
  降水システムも確認されることから、6分モード無人運転を継続して
  います。 

以上です。

当地では学校が夏休みに入り、その結果、利用が分散した結果徐々に回線
混雑は改善されつつあります。今度はもう少し頻繁にメールが送れると
思います。でもあと1週間ですが。

あと1週間頑張ります。引きつつき応援よろしくお願いします。
今度はリクエストにお答えして清水健作くんから報告してもらう事にしま
す。現場のけんさくさーん、お願いします。

2002/07/06 23:30 +0800

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坂下 佳一郎 (SAKASHITA Keiichiro)
名古屋大学 地球水循環研究センター 気象学研究室
(環境学研究科 地球環境科学専攻 博士前期課程1年)
sakasita@rain.ihas.nagoya-u.ac.jp