6月20日のアオダス情報(梅雨らしい降水とは?)


送信者:Shingo SHIMIZU <shimizu@gf7.so-net.ne.jp>
送信時刻:2002年6月21日 01:38

名古屋の皆様

清水@青レーダー です。

6月20日は、午前中は、時々、小雨
午後から、雷を伴う強い降水が2〜3時間、観測されました。
東西に伸びるライン状の降水システムが
非常に遅い移動速度で東進して、青レーダー上空を通過する際に
落雷をもたらした。
エコー頂高度は、だいたい高度9kmくらいで、背は高かった。
風の分布は、高度2kmに南西風ジェット。その上空は
一様に南西風。

今回のケースで特徴的だったのは、
下層で明瞭な収束も見られず(ガストもでていない)
風だけをみると、なんだか層状エコーのように
(乱れが見られないという意味で)
一様に南西風場であった。つまり
ハッキリした対流性エコーの特徴が
見られなかった事だと思います。

これだけ、下層の収束が明瞭でないのに、
落雷を伴うような、激しい降水システム
(cold rain プロセス)になれたのは
なぜなんでしょうか?(これが「梅雨らしさ」なのでしょうか?)
興味深いです。

今回のケースは、去年観測されなかったケース
に分類できそうです。(CASE1,CASE2の中間かな?)

早く、名古屋に帰って解析がしたいと思うようなケースが
取れてうれしいです。
でも、今回のケースは、東山と赤レーダーでデュアル解析をする
必要がありそうです。

体調は、いい事例が見れたので、完全回復!!
今夜も夜間観測。この一週間は忙しいそうですが
頑張りたいと思います。
それでは、また。
明天見!晩安!


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Shingo SHIMIZU   shimizu@gf7.so-net.ne.jp