青レーダ観測日記

Message from Kazu

2001年6月19日UPDATE

2001年6月19日(火)

上海観測各位:

観測ご苦労様です。しばらく時間があきましたが、2001年6月19日の天気概況

をお知らせします。

現在の天気状況：

日本海中部に低気圧があって、そこから九州北部、東シナ海、上海付近を通っ

て南西に梅雨前線が伸びています。東シナ海上にも小低気圧があり、梅雨前線

上には活発な積乱雲が見られます。19日05UTCのGMSでみると観測点のすぐ南に

活発な雲帯があり、その北の端が観測点にかかっているようにみえます。

500hPAではオホーツク海上からのびる深い気圧の谷が上海の北にあります。

今後の予想

上海付近にある梅雨前線は、ややなんかするものの、23日頃までは、上海のや

や南から日本の太平洋上にかけて停滞します。この観測のメインイベントにな

るかも知れません。上海の北にある気圧の谷はゆっくりと東に移動しますが、

22日ごろまでは影響があるでしょう。

最近のニュース：

大教大池田小、仮設校舎建設へ。授業再開のため。

「太陽ニュートリノ」に質量があることを示す観測結果。

日本の科学技術のレベルは米国についで世界２位、一方、対外的なアピール度は低い。

東京円相場、１２３円１９～２２銭（午後１時現在）。

EUは京都議定書について日本を名指し、米追随をけん制。

胡副主席が視察中、中国の新疆ウイグル自治区で爆破事件。

2001年6月22日(金)

上海で頑張っている皆様：

坪木です

観測ご苦労様です。前半戦が終わり、後半戦に入りましたが、いちばん事故の

多い時期ですので、気をつけて観測を続けてください。

金田、水谷の新戦力が入り、きっと元気が出たことでしょう。6月22日の気象

状況と予測をお知らせします。

現在の天気状況：

梅雨前線が日本の南岸から上海のすぐ南を通って東西に伸びて停滞しています。

22日00UTCのGMSでみると、梅雨前線に沿って雲帯が形成されています。梅雨前

線の北側には弱い高気圧が22日06時の天気図で形成されていることが分かりま

す。物江(2000)の理論によるとこの場合、降水活動が活発になります。さらに

台風0102号が22日00UTC現在、フィリピン北部の東海上にあり、975hPAで北西

に30km/hで進んでいます。

今後の予想：

まず台風についてですが、気象庁の予報では、23日に台湾付近、24日には進路

を北に変えて上海の南に到達します。偏西風帯に入りますので、24から25日ご

ろかなりの確率で上海直撃も十分あり得ますので、十分に気をつけて観測をし

てください。場合によっては避難してください。

梅雨前線は少なくともこれから1週間程度は停滞します。それに台風が等絡ん

でいくかで事態が決まると思います。かなり緊迫した状況も予測されますので、

状況判断を誤らないようにしてください。台風の通過後もまた梅雨前線が再生

する予報です。500hPAでもトラフが北東から上海付近伸びており、この状況は

数日持続する予定です。

これからの1週間がこの観測のメインイベントです。事故のないようにだけ気

をつけて観測をしてください。

上海の天気予報（Weather Asahi com )：

6月22日晴後雨 24/21 C

6月23日晴後雨 24/21 C

6月24日大雨 28/23 C

6月25日大雨 28/23 C

6月26日曇 28/23 C

6月27日晴後曇 30/22 C

6月28日晴後曇 28/22 C