レーダ観測日記

いよいよ梅雨入り、不要頭上的雷放電!

観測しなくちゃ編♪

2001年6月21日UPDATE

 

2001年6月18日(月)のおはなし

 

局域1研のみなさま、ごきげんいかがですか?

またもや徹夜観測にあたってしまった

さかもと@赤レーダーです。

 

2観測隊の皆様は準備のほどはいかがですか?

そういえばMTのクリーナーが足りなくなるかもしれないそうなので

今後来られる方々に持って来ていただけるとありがたいです。

 

 

〜赤レーダー、降水セル3連発に襲われるの巻〜

 

今日はこれまためちゃ暑く、

買い物にぶらぶらしてるだけで汗がだらだら

流れてくるような天気でした。

これだけ日射が強いと対流性の雲もできるかもと

思っていた夕方、予想通り空が暗い雲に覆われてきました。

夕食に行く前にMTの交換等をしようとサイトに行くころ

(6時半)には雨が降り出していて、

南西に強いエコーが見えました。

これはもうすぐ来るということでしばらく観測をしていると

スコールが来て、シェルターは風雨で揺さぶられました

(服部さんの三半規管も)。

 

すると、その背後にあった弱めのエコーがみるみる発達して、

「また来るぞ」ということになりました。

その通り、一度雨が止んで、またスコールとなりました。

 

これが過ぎたら夕食にいきたいなぁと言い出すや否や、

さらに後ろからセルが発達してきて、接近してきました。

三度風雨にさらされ、雷もピカピカしてました。

 

これより後にはもうなさそうだったので

ようやく夕食にたどり着いた赤レーダーズでした。

(8時半頃)

 

3連続で積乱雲が真上を通過するなんて珍しいことですよね。

今日は耿さんがウーシェンに行って、そんな矢先のことです。

前にも似たようなことがあったような・・・。

まさか、耿さん・・・。

 

再見。

 

 

 

2001年6月19日(火)のおはなし 〜不要頭上的雷放電!Mの巻〜

 

前坂たけし@東山レーダーサイト ですぅ.

 

大家好!

 

いよいよこちらは梅雨入りしたらしいです.

坂本くんが周庄での雷についてメールを投げていましたが,

3年前(気がついたらもう3年なのですね)のGAME/HUBEX観測のときも,

JAMSTECの俣氏と現CSKの本氏がのん気にビールを飲んでいるときに,

急に発雷がはじまって,あわててレーダーサイトへ戻って観測をはじめたあと,

淮南で入梅し,数日間雨が降り続いたというエピソード? がありました.

今回の観測でも入梅時に激しい雷が観測されたというのは,とても興味深いですね.

 

坂本くん曰く:

>〜赤レーダー、降水セル3連発に襲われるの巻〜

ちょうど日暮れ前だったので,東山から,周庄の上空にある雷雲を目視で

確認することができました.かなり発達した積乱雲で,anvilもかなり広がって

いました.雲頂部分はオーバーシュートして成層圏へ貫入しているようでした.

anvil付近からその少し下層の間では絶えず雲間放電が確認され,夕暮れの空を

怪しく彩っていました.僕のバカチョンデジカメでは,ちょっと撮影できなかっ

たのがちょっと残念です.

 

その日の日付が変わった頃,東山の西に大気電気的にかなり発達した,線状降水

システムが現れ,東進してきました.東山の気象站は小高い丘の上にあり,毎年

数回程度落雷実績のある場所で,レーダーサイトはシェルターの入り口から

1mの距離に避雷針(もはや避雷針ではなく完全な導雷針)があるという,非常に

スリリングな状況になっています.その線状降水の接近とともに,太湖への落雷

が目視で観測され,空を見え上げると,頭上で雲間放電の稲妻が横へ走っていました.

そして,雷雲がもっと近づくと,雷の活動度がもっと活発になり,シェルターが

「ぶぅ〜」という音とともに,ある不自然なな振動数でゆれ始めました.

(もしかして導雷針で先端放電が始まっていたのかも・・・と思うとぞっとします)

実際,そのとき(午前1時1分)ウィンドプロファイラーの受信機やPCの置いて

ある小屋のブレーカーが落ちていたという事実を後になって知って,背筋が寒く

なりました.

 

以上,昨晩の恐怖体験でした.

 

 

2001年6月19日(火)のおはなし 〜豪雨、再来了!Sの巻〜

 

最近ヨーグルトが食べたくなってきた

さかもと@赤です。

 

〜豪雨、再来了の巻〜

 

19日未明に前線が南下して

大雨をもたらすとの予報があり、

夜を徹しての観測となりました。

 

それほど強いエコーがなく、

「ほんまに来るんかなぁ」と気を抜いていると、

3サイトで一番西にある東山の前坂さんから

「雷がごろごろななな、鳴ってて、もうすぐくくく、来るから」

との情報が来ました。

そうすると西のほうからどんどんエコーが広がってきて、

近づくにつれて発達してきました。

外を見ると南西の方で雷の光が見え、ごろごろ鳴り出しました。

エコーは進行方向に垂直なライン状になって発達しつつ、

赤サイトに向かってきました。

昨日の夜に続いて面白い現象に出会えてわくわくでした。

 

風雨と雷が激しくなり、

ライン状降水システムがサイトにさしかかりました。

興味深いことに、Velocityを見ると下層の北東風から

上層に行くにつれて時計回りに変化していき、

上層(8kmぐらいだったかな?)では北西風になっていました。

上層は折り返ししまくりの20m/sを超える強風でした。

 

少しサイト上空で停滞したように見え、

その後、弱まって南東に抜けていきました。

そのころに寝てしまいましたが。

レーダーでみると降雨域がどう変化していくのか

良く分かっておもしろいですね。

 

 

こんな感じで朝が来て、

周庄は平和を取り戻しました。

 

 

そんなこともいざ知らず、安眠していた

ハセくんは最近かなりのホームシックにかかっています。

前後半通しての参加に、「口車に乗せられた・・・」とか、

「家のヨーグルトのゴミは大丈夫かなぁ・・・」とか言って、

もうすぐ帰るはっとりさんをうらやましがっています。

 

はっとりさんも「もう十分」と言っていますが、

ぼくはまだ中国にいたいです。

ここ周庄はだいたい行き尽くして、飽きてきましたが。

上海行きた〜い。(from はせ、さかもと)

 

 

2001年6月20日(水)のおはなし

 

dv1のみなさま、

 

赤レーダーに助っ人を心待ちにしている坂本です。

お忙しい所、くだらないお話で申し訳ないですが、

読んでやってください。

 

 

〜赤レーダーズ、MT故障騒ぎにひやひやの巻〜

 

若月さんから「レーダーはいつもご機嫌とは限らない」と

言われましたが、青レーダーの二の舞になったかと

ひやひやする事件が起こりました。

 

今日は雲に覆われた天気でしたが、

エコーはそんなにありませんでした。

上田先生の指示通り自動観測にして

ホテルでごろごろしてました。

 

お昼前にサイトに行って

テープ交換をしようとすると

・・・初期化できない・・・・

MT君、そんなに僕のことが嫌いか?」

と楽観的に思えるうちはいいんですが、

何度コマンドを入れてもできないんです。

 

「やばい・・・青に続いて赤までもMT1台で観測か!?」

 

と思い、あせりました。

MTとパソコンの電源を入れなおしてやってみましたがダメです。

では、全部の電源を入れ直してやってみよ・・・

 

ん!?

 

テープの裏側にあるはずの輪が・・・ない・・・

 

ははははは。

上書きプロテクトされていたがために

初期化できなかっただけでした。

 

ともかくMTの故障じゃなくてよかったよかった。

 

こんな頼りない赤レーダーズですが、

あさってにレーダー長、服部さんが帰国し、

代わりに(赤には)誰も来ないらしいので、

はせ、さかもとの二人+耿さんです。

なんとかしてくれ〜

 

 

2001年6月21日(木)のおはなし

 

dv1のみなさま、

 

さかもとです。

そちらの雨のほうはいかがですか?

 

無事帰国された前半観測隊の皆様

観測&帰路の長旅、お疲れ様でした。

 

 

〜再会の喜びもつかの間・・・の巻〜

 

もう前後半の交代の時期なんですねぇ。

今日の夜7時過ぎ、後半観測隊の

金田さん、水谷君、工藤君、大竹君とReddyさんが

ここ周庄に無事到着し、一緒に夕食を食べました。

 

(水谷君、茶髪じゃないですか!)

(金田さん、おなか出てませんか!?

あ、貴重品ね。失礼しました。)

 

長旅にお疲れの様子でしたが、

ともあれ、久々ににぎやかな夕食になりました。

 

話によると研究室のほうはめっきり静かになってるようですね。

528は僕と前坂さんが抜け、金田さんが抜け、

しゅっせさんが抜け、・・・かわばたさん・・・

引きこもりとかにならないで下さいね。

ちゃんとお土産買ってきますから。

 

夕食後に金田さん、水谷君と明日帰る服部さんはウーシェンへ、

あとの3人は東山へ旅立ちました。

うれしそうに車に乗る服部さんを見てハセくんは

むかついていました。

 

というわけで、一瞬にぎやかになり、一気にさびしくなりました。

篠田さんが来るまで2人でがんばらないと。

 

(やっぱりさびしいなぁ)