レーダ観測日記

さあ観測だ!

上海上陸編!

2001年6月6日UPDATE

 

2001年6月3日(日)

 

篠田@中華人民共和国江蘇省呉県滞在中、です。

 

みなさまお元気ですかぁ?

昨日中国に入国して、今日は上田先生、民田さん(名大)、耿さん、

山田さん、Reddyさん、牛山さん(観測F)のみなさまとともに周庄

の赤レーダーサイトと呉県の青レーダーサイトを回ってきました。

主に民田さんによるレーダーの調整と山田さんによるバイスタティ

ックレーダーの受信機の設置を行ないました。篠田は荷物運搬人と

して、初日からすっかり引越センター職員として働いております。

# 腰痛じゃぁ〜。

 

さて、ノートPCを持っていてインターネットプロバイダに入って

いる人に朗報です。このメールでも分かりますように、観測サイト

からメールの送受信ができるようです。篠田はocnですが、ローミン

グサービス(要申し込み)を利用することで、国内電話料金並みの

金額で、上海のサイトからメールをダウンロードできます。前半の

人には間にあわないかもしれませんが、後半の人はご検討してみて

はどうでしょうか?

 

今回の観測サイト周辺はやはり「南船北馬」の名前の通り、かなり

の水郷地帯です。運河が網の目の様に張り巡らされており、運河の

上を小船が頻繁に行き交っています。中には船の上で生活している

人や、船で商売している人(売店や食堂などに改造)もおりました。

中国南部の水運を目の当たりにして、ちょっと嬉しいです。

# 三国志で呉が最後まで生き残れた理由もね...

運河のほかにもほとんどの土地は水田で、潜熱が出まくりですな。

気温がさして高くないのに「むわっ」として感じで、じとじとして

います。しかしながら、あちこちで運河や水田は埋め立てられて、

都市化が行なわれており、確実に潜熱の出所は失われている様です。

 

 

 

2001年6月4日(月)その1

坂本 晃平です。

上海に無事、到着しました!

いや〜メールが使えてよかったです。

 

名古屋から2時間半くらいだから近いもんですね。

中国って広いですね。

地図で見たところ近そうなのに、空港から蘇州まで

バスで1時間半くらいかかりました。

しかも見渡す限り平野なんですよね。

話に聞いたとおり自転車が多くて、

車にひかれそうになりながら車道を走る姿には驚きました。

交通マナーはかなり悪くて、ひやひやさせられますね。

 

先晩はみんなで蘇州のホテルに宿泊です。

夕食はちょっと脂っこかったけどおいしかったです。

蚊が多くて、蚊取り線香もあまり効いていないみたいです。

 

今日はレーダーサイトに行ってお勉強です。

グループ分けは

赤:篠田、服部、長谷川、坂本

青:古川、清水、西岡

って感じです。(前坂さんは北大サイト。)

 

目新しいことばかりですごく楽しみになってきました。

(はせくんはすでに少しホームシックらしいですが。)

では、また報告します。

 

 

2001年6月4日(月)その2

 

坂本です。

今日(4日)は各サイトごとに分かれて

レーダーの使い方の練習をしました。

そうそう、分かれた後は他のサイトの人には

しばらく会えなくなるんですよね。

なんせサイト間は数十km離れてるわけですから。

涙を流して別れを惜しみました。(嘘ですけど。)

 

僕たち青レーダーグループでは

げんさんと経験者の服部さんに操作方法を教わりました。

こんな狭いところで1ヶ月のほとんどを過ごすと考えると、

ちょっと心配になりました。

 

青レーダーサイト近辺の名物料理か知りませんけど、

豚の角煮のでかい版みたいなのがありまして、

中は確かにうまいんですけど、

表皮から1cmぐらいは脂肪で、日本人には強烈です。

げんさんは「これを食べたら綺麗になれる」なんて

服部さんをそそのかそうとしてました。

ちなみにこの料理、毎回出てくるそうです。

 

中国のテレビは漢字を知ってる日本人には

すごく面白いです。

中でもNBAの76ers(セブンティシクサーズ)が「76人」で、

レイカーズが「湖人」というのにはみんな爆笑でした。

 

たぶん日々ねたは尽きないと思います。

プロバイダーにつながる限り、メールを送ろうと

思いますのでよろしく。

では。

 

 

2001年6月5日(火)

 

坂本@中国です。

メールが2連発になって申し訳ないです。

他サイトの情報はまったくないので

とりあえず赤サイトの情報をお伝えします。

 

今日(5日)はよく晴れまして、

近くを観光したりしました。(篠田、服部、はせ、私)

はせくんは今日、「不要(bu-yao)」という断りの言葉を

覚えました。観光地を歩いていておじさんが何か言って

寄ってきたので、彼はすかさず「不要」といったのですが、

おじさんはいっそう激しく詰め寄ってきました。

僕は「そんなにやばいこと言ったのかな?」とびびりました。

ようやくそこで、私たちはそこは入ってはいけない場所だと

気づきました。何でも「不要」で済まそうとしても

限界があることがわかりました。

 

16時ごろになって赤青デュアルのテストをやりました。

晴れたせいか、対流性雲と見られるエコーが数個、

レーダーにとらえられました。

観測ノートを書いたり、テープ交換をしたりする練習を

しました。エコーを映し出すディスプレイの映像がたまに

おかしくなったりしますが、おおむね順調です。

 

服部さんは平衡感覚が敏感なようで、

レーダーのボックスに入ると頭がくらくらするそうです。

でも大したことはなさそうです。

 

食事はおいしいんですが、常々脂っこいです。

金田さんは脂っこいのはだめだと聞きましたが、

こんな食事で大丈夫ですか?

インスタントお味噌汁とか用意したほうがいいかも

しれませんね。

あと、赤はそれほどではないですが、青は特に

蚊が多いです。蚊に対してはみんな無慈悲になっています。

後からくる人、蚊対策も怠らずに。

 

まだこっちに来て2日しかたってないのに

もう1週間ぐらい滞在しているような気がする

今日この頃でした。

 

 

2001年6月5日(火)

 

篠田@中華人民共和国江蘇省昆山市周庄・赤レーダー滞在中、です。

 

みなさまお元気ですかぁ?

篠田が中国に入って4日が、本隊のみなさまが入って2日が経過い

たしました。中国が初めてという方も、まだホームシックなどには

罹っていないみたいです...

# 長谷川くんは「ホームシックになったと書いておいて!」と言

# っていましたが、まだまだ大丈夫そうです。

 

現在の各サイトの要員の配置です。

・呉県青レーダー:上田先生、民田さん、古川くん、清水くん、

                 西岡さん

・周庄赤レーダー:耿さん、服部さん、坂本くん、長谷川くん、

                 篠田

・東山低温研レーダー:山田さん、Reddyさん、大井さん、川島さん、

                 牛山さん、前坂さん、李さん、新井さん、

今日の午前中に散って、各サイトの観測準備に取り掛かりました。

青レーダーと赤レーダーは観測のお作法を学ぶ日で、幸いなことに

弱い雨が降り続いている状態なので、レーダーの立ち上げから観測

の実施(練習)、そして終了に至る過程を何度も繰り返しました。

# 篠田も2度目なので、実質初心者です(^^;。メモを取りながら

# 練習しましたよ...

 

民田さんと篠田は6/8に日本に帰るので、中国滞在はあと実質的に3

日だけとなります。何だかちょっと帰りたくない気分です...

中国語も少しずつ思い出してきているし...

 

一応、現時点で赤レーダーは順調に立ち上がっているみたいです。

ちょっと反射強度が弱い気がしますが、近いうちにマグネトロンを

交換するんですよね。前回の北陸観測で火を吹いた(^^;時に使った

中古品のままだと思います。日本から配送しているのでしょうか?

 

それから坪木先生、金田さん、出世さんメールをありがとうござい

ます。まだまだ観測が始まったばかりなので、みなさん元気です。

昨日まで泊まっていた呉県のホテルがちょっと酷くていろいろなこ

とがありました。

・カーテンが閉まらずに落下してきた(上田先生)

・テレビがつかなかった(川島さん)

・お湯が出なかった(長谷川くん他)

        長谷川くんは清水くんの部屋に風呂を借りに行ったとか...

・テーブルの足が折れて、ポットのお湯をこぼしてしまい、火傷し

 かかった(篠田)

・ゴキブリ来襲(民田さん)

・蚊の襲撃(全員のお部屋、篠田の被害は甚大!)

ま、ここは日本でないと思えば耐えられる範囲のものです。

 

★金田さん

>>  篠田哥哥のメールによると、日々多量の潜熱供給を思わせる

>> 湿地帯とのこと。

>>  お身体にはくれぐれもお気をつけてくださいませ。

 

潜熱よりも蚊のほうがたくさん出ています。身体中のいたるところ

刺されまくっていて、かゆくてかゆくて...

蚊取り線香(ほとんど気分的なものでしかない)と虫刺されは必須

ですね。篠田も次に行く時は気合いを入れなおす予定です。

 

天気の状況ですが、耿さんはCCTVより入手できているみたいで

す。篠田他はTVを見ても、どのチャンネルが上海の放送なのか?

そして、いつ天気予報をやるのか? が分からないので、何故か雲

南省とか湖南省の天気予報を見ていたりします。ほとんど情報とし

ての価値はゼロです(笑)。周庄のサイトでは篠田(残り数日)と

坂本くんが「運が良ければ」メールを受信できますので、総観規模

の場の状況や数日間の天気などを送っていただけるとありがたいで

す。具体的には上海付近の経度における梅雨前線の位置(緯度)、

雲域の広がり(緯度の幅)、上流域(大陸上)での雲域の広がり

(低気圧の位置)、そして、上海の天気(当日〜3日後程度)があ

れば十分です。全ての情報でなくとも構いませんので、気がついた

時に上田先生、前坂くん(?)坂本くん、篠田宛に送ってください

ませ。よろしくお願いいたします。

 

以上、現在の観測の様子でした。まだまだ始まったばかり... とい

うよりも、観測のやり方を覚えている段階ですが、徐々に慣れてい

ってくれると思います。

 

ではでは。

 

2001年6月6日(水) 〜プロローグ〜

 

現在、坪木さんの写真を「これでもかっ、これでもかっ!」と消している服部さんの

隣にいる長谷川です。

 

今日は今朝からゲンさんが青サイトに行き、民田さんが来たために初めてのオール

ジャパニーズの日となりました。

さすがのハセガワも今までは中国語に関してはのんべんだらりと構えていたのです

が、今後は死活問題になりそうでなんで初めて中国語会話集を開いためでたい日と

なったわけです。

 

さてさて今日の出来事なんですが、今日はあまりにも事件があったので5部構成でお

送りしたいと思います。

 

(研究室の他の誰かに5部を分けて送りました。

全部つながるよう、探してください。)

 

はせがわ

 

 

2001年6月6日(水) 〜第1部〜はせの巻き〜 受取人:しゅっせ

 

 

上海界隈で人気爆発寸前のハセガワです。

 

まず初めに、今日のお話は5部構成になっております。他の4部は研究室の各氏に

送ってみました。締め上げるなり、警備員さんに頼むなりして見事探し出してくださ

い。

 

まず第一部。実は今朝はゲンさんが青サイトに行ってしまい、篠田・服部・長谷川・

坂本の赤レーダーズに民田さんを加えて、お昼は訪中後、初のオールジャパニーズで

のお食事となりました。

 

今までゲンさんに頼りきってたために、ほとんどの中国語を知らない僕らは当然のご

とく注文はできず、筆談・上海の歩き方を駆使しての注文となりました。ということ

で、頼むものは全て日本にあるものばかり。

 

チンジャオロースー

酢豚

マーボー豆腐

エビチリ

水餃子

 

中国にいる意味ねぇ〜っていうくらいごく平凡なメニューになってしまったわけで

す。

 

 

 

でも、さすが中国。4千年の歴史は侮れませんでした。

 

 

 

まず、チンジャオーロースー。

 

 

なんと世界共通語!

チンジャの所で、ウエイターさんはにっこりです。

 

 

 

そしてエビチリ。

 

 

エビ、ちいさっっ!!

むしろ、エビちいさっっ!!!

 

 

 

 

そして閉めは酢豚。

 

 

 

豚しかありやがらねぇ!!!

 

 

 

 

 

中国4千年。侮りがたし・・・・・

 

 

 

2001年6月6日(水) 〜第2部〜助手の巻き〜 受取人:かなだ

 

たいらん@中華人民共和国江蘇省昆山市周庄鎮・

名大赤レーダー滞在中です。

 

第二部担当を仰せつかりました。

私のお話は政治的なお話です。

この秋のAPEC(分からない人は辞書を引くように... 出てないか(^^;)

の会議が上海に開かれるそうです。

で、その事務次官クラスの予備会談が何と今日!、周庄鎮で開かれ

るということで、町の中に入るのに検問がありました。んで、基本的

には立ち入り禁止らしくて、名大で借りている車も検問で止められま

した。お〜い、サイトからホテルに戻れないぞ〜。

で、「不要、不要」と言いながら通ろうとしたら、検問で引っ張られて、

ゲンさんが身元引受人になって、やっと釈放される始末でした。

恥ずかしぃ〜〜〜... って、嘘です(^^)。

 

で、呉県サイトに一度移動したら、今度は周庄のはるか町の手前で

検問が設けられていて、サイトにも帰れなくなりました。仕方がない

ので、蘇州市内(寒山寺)の観光をしていました。いや、決して意図

的なものではありませんってば... 信じてよ!!!

# 寒山寺の付近はお土産物屋さんだらけで、かなり日本人なれ

# した売り子の人がいっぱい。でも「安いよ安いよ! 見るだけ

# 10元」は高いいと思うぞ!

# ハセと坂本くんが、世の中の仕組みをきちんと学習していました。

# 「勉強させていただきます」

 

ま、結局は夜になったら検問も解除されたのでホテルに戻って来ま

した。めでたしめでたし。

 

後半に続くっ!!!

 

 

2001年6月6日(水) 〜第3部〜さかもとちゃんの巻き〜 受取人:かわばたあきら

 

 第3部担当、中国語通訳係長代理の坂本です。

 ねたがありすぎてメール書くのを手伝ってと

 言ったら、4部構成という超大編となってしまいました。

 何のために手伝ってもらってるのか分からなくなりました。

 

 APECの検問のせいで赤レーダーサイトに訪問できることに

 なったわけですが、みんな元気そうでした。

 清水君なんかはガイドの中国人に中国語講座を開いてもらって

 筆談で勉強したそうで、中国語力については急成長だそうです。

 いいかげんですが。

 

 ともつんは意外にもホームシックになってませんでしたが、

 中華料理のほうにまいりはじめているそうです。

 

 げんさんのお土産のびわを食べて

 することがなくなって、

 近くにある有名な寒山寺に行くことになりました。

 今日赤サイトに合流して、

 昨日寒山寺に行き損ねた民田さんはうきうきでした。

 山田さんが青レーダーの鍵を持って帰ってしまったがために

 行けなくなったそうです。

 青サイトの人たちと2度目の涙の別れをし、出発しました。

 突然、篠田携帯がなり、篠田さんが慌てました。

 「坂本君、鍵は?!」

 そう、わたくし今度は坂本が青レーダーの

 鍵を持ち出してしまったのです。

 

 みんださんにとってはまたもや

 寒山寺に行き損ねることになりそうでした。

 何とか時間に間に合って入ることができまして、

 みんださんもほっとしました。

 

 よかったよかった。

 第3部おしまい。

 

 

 

2001年6月6日(水) 〜第4部〜ハットリくんの巻き〜 受取人:たかまつ

 

みなさんこんばんは。明日から赤レーダー長に昇進のハットリです。

お待ちかねの第四部を始めます。

ディナー編

 

今日は蘇洲のレストランへ行きました。

そしてカメを食べました。

あ〜ぁ。

いい感じに外国人慣れしたウェイトレスさんに囲まれ、勢いで注文したのですが、知

らぬ間にカメの手足がお皿に乗ってて・・・。

拒絶する私をよそに、おいしそうに食べる長谷川君。

けっこうみんな強いです。

とうとう民田さん命令で私の口にカメが入りました。

カメは食べるところがありません。

切って煮てもカメはカメ。

ちなみに鳥っぽい味でした。

グルメな金田さん、ぜひご賞味下さい。

 

再見。

 

(6日のおはなし超大編、これにて終焉。)