岐阜山火事について


2002年4月5日の岐阜山火事がレーダーエコーに映ってました。
(気象庁の気象レーダーデータを(株)ウエザーニューズが加工してWeb提供しているものです。)
被害にあわれた方々にはお見舞申し上げます。
ここでは、科学としてこの出来事を考察してみようと思います。

岐阜県〜愛知県にかけて出ているエコーは、山火事によるものと思われる。
太平洋上のエコーについては不明。(これは違うと思う。→岐阜で 山火事高知大学気象情報頁
ちなみに、当日は快晴。雨が降っていたとは考えにくい。(下の写真参照)

気象学的(?)考察
気象レーダーは雨滴を測るもの。
山火事がなぜレーダーエコーとしてでたのであろう?
1. 山火事の熱で上昇気流が発生し、煙と共に雲も発生し、雨粒まで発達できた。
2. 雨粒でなく、他の「何か」(乱流の渦など)を捉えてしまった。
3. 山火事の煙が雨粒の大きさを持っていた。
...
このうち3.は考えにくい。1.であれば、局所的に雨が降ったかもしれない。 2.であれば気象レーダーの波長に引っかかる乱流渦を捉えたのであろう。

研究室から撮った写真たち(坂本君撮影)

これらを見ると、火事の煙ではなく確かに雲として存在しているようにみえる。
しかし、最小湿度6%(岐阜気象台観測史上最低)という状況で水蒸気は飽和して 雲になりえるのであろうか?
現実的に考えれば、2.(乱流)を捉えたものであると考えるのが妥当である。 (2002.6.6 加筆)
どちらにせよ、気象レーダーに引っかかるような現象が起きたことを考えると、 相当大規模な山火事であったことを伺わせる。
ちなみに、この画像を見ると大気の安定層(対流が起こりにくい層)にへばりつくように雲(煙?)が流れている。

どうやら、3.の可能性もあるそうだ。いずれにせよ、大きな山火事だったのだ。( 2002/8/7 加筆)

山火事跡地復興 プロジェクト@岐阜県立森林文化アカデミー


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